旦那の借金を調べる方法はある?借金が発覚したときの対処法は?

旦那の借金を調べる方法と発覚した場合の対処法とは
これまで信用していた夫に借金があることが発覚したら、妻としてはかなりの一大事ですよね。日々の生活費が足りなくて、やむを得ず借金をするのならまだ理解できます。しかし、普段からそんなに無駄使いしているようには見えず、しかも収入もそれなりにあって家族の生活費やお小遣いに困っているわけではないのに、なぜか夫が借金をしている…。
実はこのようなケースはよく見られます。複雑な事情を抱えているケースもあるので、夫の借金が発覚した場合は、まず夫が借金の常習者かどうかを確認することが先決です。
そこで今回は、夫に借金があるのかどうかを調べる方法や、借金をした夫への対処法などについてご紹介します。
旦那がこっそり借金する理由とは?
生活費の補てんや、親族や知人の急な冠婚葬祭があった場合など、堅実な理由での借金であれば妻に内緒にしておく必要はなく、借金を繰り返す可能性も低いといえます。
しかし、自分が遊ぶお金が欲しいがために借金をした場合、大抵は借金自体を隠すか、理由についても嘘をつく可能性も高いので、もし自己申告してきたとしても少しでも疑わしい場合は、その理由をうのみにしないようにしましょう。
旦那が妻に内緒で借金をしてしまう理由として最も多い理由は「ギャンブル」や「浮気」ですが、それ以外にも理由があります。一般的に多いといわれている5つの理由について、ケースごとに見ていきましょう。
ギャンブル
パチンコやパチスロ、競馬、マージャンなどのギャンブル。最初はストレス発散のために娯楽として楽しんでいたのに、だんだんと回数が増え、大金を使うようになってきたら危険信号。毎月の生活費や、子供の大事な教育費にまで手を出し、中には借金までしてギャンブルにのめり込んでしまうケースも少なくありません。そのくらいのレベルになると、「ギャンブル依存症」の可能性が高いため注意が必要です。
キャバクラ通い・浮気
妻の立場として一番辛いのが、聞きたくないのが「女性」絡みの借金です。
仕事帰りにキャバクラに通うようになり、お気に入りの女の子に気に入られようと、高価なブランド物のプレゼントをあげたり、高いお酒ばかりを飲んだりするケースはよくあります。また、仕事で知り合った女性と飲みに行った勢いで浮気をしてしまい、気が付いたらのめり込んでいるというケースも…。
飲食代やプレゼント、ホテル代などの出費がかさみ、妻に内緒で借金までしてしまいます。
交際費(飲食代)
「普段はしっかり仕事をしているんだから、少しぐらい贅沢してもいいだろう」と、会社の同僚や学生時代の友人たちと飲み屋に行くようになり、その頻度が高くなるとどうしてもお小遣いでは足りなくなります。
使えるお金が無くなり飲み会への誘いを断ろうとすると、いつものメンバーから「付き合いが悪い」などと非難されてしまいます。たとえ何度か断っていたとしても、また誘いがあるとなかなか断りきれなくなり、結果的に消費者金融などで借金をして参加するケースは珍しくありません。
ショッピング
車好きな人や、ゴルフやバイク、釣りなどの趣味がある人に多いのが「買い物依存症」です。通常は自分の収入に見合った範囲内で趣味を楽しむものですが、仕事でのストレスを抱えていたり、家庭の中で家族に相手にされず居場所がないと感じていたりする人は、ストレス発散や寂しさを紛らわすために買い物に走ってしまいます。
借金をしてまで買い物をするようになると、それはすでに買い物依存症になっている可能性が高いといえるのですが、本人は自覚していないケースが多いことが特徴です。
減給・リストラ
夫の勤務先の業績不振や自身の成績悪化などが原因で、突然給料が減給されてしまうことがあります。また、近年ではリストラされてしまうことも少なくありません。
しかし、プライドの高い人や責任感の強い人ほど、減給されたことや、ましてリストラされたことは妻に言い出しにくいものです。「妻には余計な心配をさせたくない」という気持ちが強いほど、バレないように無理をしてしまう傾向があります。この場合、それまでの生活水準を落とさないように、妻に内緒で借金をしてしまいます。
旦那の借金を調べる方法は?
「旦那が借金をしている気がするけれど証拠がない…」、そんな場合に妻が夫に黙って夫の借金の有無や、借金額を調べる方法はあるのでしょうか?
残念ながら、たとえ夫婦であっても夫の同意がなければ、妻は夫の借金の内容を調べることはできせん。なぜなら貸金業者は、業界独自の規定と個人情報保護法により、契約者本人以外に借り入れの内容や個人情報を絶対に漏らしてはいけないからです。
インターネットで「夫の借金の調べ方」と検索してみると、夫の免許証などの本人確認書類のコピーを用意して、夫の代理人として借金の「情報開示請求」を行う方法が紹介されていますが、たとえ夫婦であってもこれは「私文書偽造」という立派な犯罪行為のため注意が必要です。
上記を踏まえた上で、借金の有無や返済履歴などを調べる方法としては以下の2つが挙げられます。
旦那の同意の上で「信用情報機関」に情報開示を求める
1つ目の方法は、夫の同意を得た上で信用情報機関に情報開示を求めることです。
日本には現在、全国銀行個人信用情報センター(JBA・KSC)、株式会社シー・アイ・シー(CIC)、日本信用情報機構(JICC)という3つの指定信用情報機関があり、それらの信用情報機関には債務者の借金額や返済能力などの、いわゆる「信用情報」が集められています。
各機関へ情報開示を求めることで、借金状況や返済履歴などを確認することができます。信用情報の開示要求は、信用情報機関へ直接行って手続きするほか、郵送での手続きも可能です。消費者金融や銀行などの金融機関のほとんどは、3つの指定信用情報機関のうち少なくとも1つには加盟しています。
ただし、金融機関によって登録している信用情報機関が異なるため、漏れなく調べたい場合は3つの機関全てに対し信用情報開示を求めることをおすすめします。
旦那に内緒で探偵事務所や信用調査会社へ調査を依頼
どうしても夫には内緒で借金の内容を調べたい場合は、探偵事務所や信用調査会社に依頼して調査するという手段もあります。ただし、探偵事務所も「探偵業法」という規則があるので、個人情報保護法などに抵触するような依頼は受けません。しかし、探偵事務所の調査能力次第ではありますが、違法行為をせずに借金の詳細を把握できる手段もあるようです。
探偵や信用調査会社に調査を行ってもらうためには、調査費用や交通費などの諸費用が発生します。
借金の調査依頼の費用としては、10~15万円ぐらいが相場のようです。本当にそこまでして調査する必要があるのかどうか、よく考えてから依頼するようにしましょう。
旦那の借金が発覚!対処法は?
夫が借金をしていたことを知ってしまったら、家族でいる以上無視するわけにはいきませんよね。では、夫の借金が発覚したら、妻として一体どのように対処すれば良いのでしょうか?ここでは、夫の借金が発覚した際の対処法を5つご紹介します。
借金の理由を把握する
借金の理由が分からなければその原因を解決することはできないため、まずは借金の理由とその内容を正確に把握する必要があります。一方的に責め立ててしまうと、全てを打ち明けてくれない場合があるため「一緒に借金の返済計画を考えましょう」と歩み寄る気持ちで接することが大切です。
理由を探ってみると、多額の借金があり返済が困難な状態であっても、本人としては「必ず返せる」と思い込んでいるケースがあります。特に、ギャンブル依存症や買い物依存症にかかってしまっていて本人が病気だという自覚がない場合は、家族の説得だけで借金グセを止めさせるのはかなり難しいといえるでしょう。
夫から理由を聞き、もしギャンブルや買い物が原因だということが分かり、かつ常習性があるようであれば、ギャンブル依存症や買い物依存症の相談窓口に相談をするか、あるいは依存症の治療を手がける病院に行き、夫の状態について相談することをおすすめします。
借入先や借金総額を把握する
どこの金融機関から借金をしているのか、元利金含めた借金の総額はいくらなのかについて、詳しく確認しましょう。ここで注意すべきポイントは、借金をしている人は実際に借り入れしている金額よりも少なく申告することが多いということです。
また、元金だけを伝えるケースも多いのですが、借金には必ず金利が付いています。元金に金利分を含めると、借入額の2倍以上の借金になっているケースもあるため、借金の金額を確認する際は必ず金利分も把握する必要があります。
さらに、借入先も1社ではなく複数社である可能性もあります。銀行カードローン、消費者金融、さらに闇金などからの借り入れも考えられますので注意が必要です。
借金の状況を夫自身も正確に把握していない場合は、前述の信用情報機関に情報開示請求を実行することをおすすめします。
担保付きの借金がないかどうか確認する
夫の借金が常習化している場合は、担保付きの借り入れを利用している可能性があります。もし現在住んでいる物件が持ち家なら、夫名義の土地や建物を担保として借り入れを利用していることも考えられます。
担保がある場合の借り入れは、銀行や消費者金融が提供しているカードローンなどの担保なしの借り入れよりも、高額のお金を借りることができます。つまり、担保付きの借り入れを利用しているということは、担保なしの借り入れよりも高額の借金を抱えている可能性が高いのです。
もし借金を返済できない場合、担保となっている自宅を失うこととなるため、しっかりと現状を確認するようにしましょう。
借金の返済計画を立てる
借入先と借入金額を正確に把握することができたら、借金の返済計画を立てましょう。夫または自分たちの収入から毎月いくらなら返済できるのか、完済までに何年かかるのかなどを踏まえ、夫とともにしっかりと計画を立てることが大切です。
借金の返済計画を立てたら、無駄な出費はなるべく控え、毎月きちんと計画通りに返済できたかどうかをチェックしながら返済していきましょう。
借金の債務整理を検討する
返済計画を立ててみても、どうしても返済のめどが立たない場合は、債務整理を検討するのも手段の1つといえるでしょう。
債務整理には、任意整理・特定調停・個人再生・自己破産という4種類があります。
任意整理とは、弁護士や司法書士などの専門家に依頼をして、借金の相手方と返済方法について交渉してもらうことです。借金は返済が可能な金額になるように減額され、減額された借金を3年から5年をかけて分割払いをすることが可能になります。
任意整理の場合、気を付けていれば会社にバレることはありません。前もって専門家に「会社にバレたくない」という趣旨を伝えておけば、電話や郵送による連絡の際には、会社には気づかれないようにきちんと配慮してくれます。旦那さんが債務整理に不安をお持ちでしたら、任意整理であれば会社に知られてしまうリスクは少ないことをきちんと説明すれば、安心してもらえると思います。
旦那の借金を妻が代わりに返済する義務はある?
当たり前ですが、借金をした本人が返済をしなければいけません。しかし、過去に親や親族に借金の肩代わりをしてもらった経験のある人の場合、過去の苦い経験も「借金がチャラになってラッキー」くらいにしか感じていません。
本人の心のどこかに、今回も誰かが助けてくれるという安易な甘えがあるのでしょう。実際には、本人が痛い思いや不自由な生活をしていないので、また安易に借金を繰り返すという悪循環になるわけです。
夫婦は運命共同体とはいえ、妻が借金の保証人になっていない限りは、妻が夫の借金を肩代わりする義務はありません。痛い思いは本人に経験させましょう。
旦那の借金が発覚したら理由と総額を確認しよう
今回は、夫が妻に黙って借金をする理由や借金を調べる方法、夫の借金が発覚した際の対処法についてご紹介しました。
夫の借金が発覚したら、まずは借金をしてしまった理由をはじめ、借金の利息分を含めた総額を把握することが大切です。その上で、しっかりと返済計画を立て、夫婦で家計を立て直すようにしましょう。できることから1つずつ確実に対処すれば、解決が見えてくるはずです。

CFP/第一級ファイナンシャル・プランニング技能士/証券外務員1種/生命保険・損害保険募集人資格/日商簿記2級/日本FP協会 兵庫支部 運営選任委員/こうべ企業の窓口 イベント企画委員長/認定NPOはんしん高齢者暮らしの相談 正会員
大和証券(株)にて27年間に渡り延べ5,000件以上のお客様の資産運用や相続、事業承継についてのご相談を承る。お客様からのあらゆる相談に応じたいとの思いで独学にて勉強を続けた結果、2010年にCFP資格を取得。しかし、特定の金融機関に所属した立場での相談業務に限界を感じて2014年3月に大和証券(株)を退職する。
同年11月に中立の立場でお客様の思いを大事にする船津正明FP事務所を開設。 独立開業後は年間延べ300件以上に及ぶ個別相談を実践し、相談者のお金に関するお悩みを解決すべく尽力している。
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